ビートルズのリミックス企画について
これ毎年騒いでるんですけど、今年もなんと10月にビートルズのREMIXアルバムが出るそうです。
しかも今回はハマが1番待望していた通算7枚目の『REVOLVER』です。
ブログなんでね、今回はなんで毎回このREMIXアルバムに歓喜しているかお伝えしたいと思います!
ビートルズは1stアルバム『Please Please Me』が1963年に発売され、ここから1970年の『Let it Be』まで通算13枚(ベスト盤、企画盤は除く)が発売されました。
この時代背景ではまだレコーディングはテープで行っており、現在の様に多重録音というのは出来ませんでした。
そもそも多重録音ってなに?って話ですが、バンドサウンドを奏でるには沢山の楽器と歌パートがありますよね?
現在に置き換えると、たとえばドラムのレコーディングを行う場合、マイクが超少なくても4つは必要です。ガチガチにレコーディングするなら、ドラムのひとつひとつの太鼓やシンバルにマイクを立てたり、全体の音録るエアーマイクなどを用意すると10本以上必要です。
そしてこのマイクから録った音をミキサーに送るわけですが、その音を扱う場所をトラックといいます。
つまりドラムにマイクを10本使ったら10個のトラックが必要なわけです。
これが他の楽器とか、歌とかでって考えたらどんどんトラックが必要になるのは想像ができると思います。
さて本題に戻りますが、ビートルズの1stアルバムは果たして何トラックでレコーディングしたんでしょうか?
噂によるとなんと2トラックだったらしいです。
これはつまり、同じトラックにバスドラムと歌が入ってたりそんな感じです。
そうすると現在のようなステレオ環境で音楽を聴く場合、バランスが変な感じになるわけです。
これは60年代の作品にはよくある現象でした。
時を遡り2009年に、オリジナルアルバムのCDリマスタープロジェクトがありましたが、その時にはこの『音の配置』に関してはノータッチでした。
そして事件が起きたのが2015年世界的に有名なベストアルバム『1』のリマスター作品が発表された際なんと、収録曲の『音の配置』が変更され、現代風にリアレンジされていたんです。
そして時に2017年 オリジナルアルバム8枚目の『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』が完全REMIXで発売されました。元々一曲目のSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandはボーカルが右が聞こえてたりドラムが完全に片方だったり、曲は好きなんだけど、、、うーん。モノラルの方がかっこいいなあ、、って感じでした。これがまさかのドラムと歌は中心で、ギターやハモリがサイドから流れるという奇跡の仕様でした。
これに歓喜したのも束の間現在に至るまで、
8枚目 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
10枚目 The Beatles(White Album)
12枚目 Abbey Road
13枚目 Let It Be
がREMIX盤として発売されたのです。(出る度歓喜)
何故か8枚目からこの企画が始まっちゃったので、7枚目のREVOLVERは無いのか、、って思っていたところが今回の発表。そりゃ歓喜しますよね。
といった経緯があるわけですが、彼らは5枚目『Help』(なんでも鑑定団のOPでお馴染み)の時あたりを最後にしばらくライブ活動を辞めてしまいます。諸説ありますが、当時のライブ中のファンの叫び声が凄すぎて、バンドライブの意味あるの?ってなって病みかけてしまったみたいです。
その後の6枚目『Rubber Soul』から、スタジオに篭りひたすらにレコーディングをしていくようになります。彼らのこのアクションにより、こぞってレコーディング機材会社が新商品を出していくにあたり、先のトラック数はどんどん増えていき、2トラックから16トラックまで増えたのです。
今ではレコーディングはPCで行う為、トラック数ははっきり言って無限に増やせます。なので、当時の制約がどれくらいストレスだったかは想像が難しいのですが、それに合わせてシンプルにしかし印象的なフレーズで、、という思考回路で研究していたんじゃないかと思っています。
このREMIXは単純に音の配置を整えるのではなく、大元のテープにレコーディングされているバラバラの音を再録音したり被っている音は特殊な技術で抽出して、それをREMIXしてるので、用はレコーディング以外は0から作ってるんですって。凄いっすねその技術。
さてさて、永遠の名作達をリリースしまくっていたビートルズに対しての愛は伝わりましたでしょうか?
これを機に、REMIXシリーズでもいいので初ビートルズデビューしてみてはいかがでしょうか?
補足:
ハマのオススメは『Help!』『REVOLVER』『Let it Be』です。